ガチャストーリー7「チェスターと海の本」 - Alice Closet

アリクロ(アリスクローゼット)ミニストーリー

ガチャ: 「パイレーツキャプテン」「パイレーツセーラー」「パイレーツオフィサー」

期間: 2021/3/4(木)14:30~3/13(土)14:29

チェスターと海の本

[1]チェスターの日記

559.3.25
宿題で読書感想文が出た…。
本は別に嫌いじゃないんだけど、感想文って言われると何を書いたら良いか分からないんだよな。

ばあちゃんに、「シキはすごい論文を書いているから、文章のコツを聞いてみたら」って言われたんだけど…

「登場人物のうわ~!ってところとか、話がバババーンとなってるところとか、僕ならこうしたいなってことを書けば良いと思う」みたいな説明で…。参考になるような、ならないような…やっぱならねえ!

あれでアリスの研究者なんだから不思議だよ。シキの論文って「アリスがフワフワの蜜菓子を食べると、マナがくるくるめぐる」とかいう感じだったりするのかな。

そもそも、どの本にするかも決まってないし…。うちにある本はアリスの衣装の作り方が多いんだよなぁ。衣装に関する感想でも良いのかな?

明日友達と図書館に行く約束だけど、良い本を見つけなきゃ。

[2]メルルの日記

555.6.7
今日は、チェスターのサッカーの試合を見に行ったわ。
なんと2回もゴールを決めたのよ!私もアリスも大興奮しちゃった。
途中転んじゃった時はハラハラしたけど、泣くのを我慢してすぐ立ち上がった。少し前まで泣き虫だったのに。
こうしてあっという間に大きくなっていくのね。

この成長した姿、あの子達にも見せたかった。まさか、あんな事故が起こるなんて…。
あの恐ろしい報せからもう2年、チェスターは私のことを気遣って気丈に振舞っているけど、寂しいはず。
本当は、5歳の誕生日に両親から贈られるはずのアリスも、きっと二人は帰ってくるからその時に、って言ったまま…。

特に夜は、両親を思い出すのかなかなか眠れないみたいだし、すごく心配。
何か楽しいお話をしてあげたら、一時でも寂しさを紛らわせてあげられるかも。明日、チェスターと一緒に城下町の本屋さんに行ってみましょう。

[3]チェスターの日記

559.3.26
図書館で「アリスのおいしい蜜菓子」「大海原の浪漫」「サッカー少年の挑戦」って本を借りてきた。

「大海原の浪漫」は、昔、家にあったんだけど、難しくて読めなかったんだよな。
それで、ばあちゃんがオレのために絵本を作ってくれたんだ。ハートランド中の海を冒険する海賊達の話。
内容はちゃんと覚えてないけど、めちゃくちゃ面白くてどんどん続きを作ってもらったんだよな。

あの絵本はどこにやったんだろ…。物置を探したら見つかるかな?

物置といえば、ばあちゃんってば、またアリスの衣装をごちゃごちゃに入れてて…。お店は綺麗なのにどーしてなんだ!?
まぁ、ばあちゃんも忙しいからな…明日掃除してあげようかな。でも、サッカーの練習もあるんだった。
本も読まなきゃいけないし、まったく忙しいぜ。

[4]海の物語

「大海原の浪漫」
ワンダーランドには、まだ見ぬ宝石や、遥か昔に隠されたまま忘れ去られた金銀財宝を求めて、大海原を駆ける海賊達がいる。
海賊というと、他の船を襲って金品を略奪したり、海を渡って領土を侵略したりする姿を思い浮かべる人もいるだろう。
しかし彼らに言わせれば、そのような輩は海賊とは呼べないらしい。夢と浪漫に満ちた海の冒険こそが真の海賊稼業なのだ。

「J」も真の海賊の一人であった。彼は、世界中のアリスシードを探して旅を続けるマリーン海賊団で、参謀役を担っていた。
闇雲に海を進んでも、アリスシードがある土地には辿り着けない。また、時には大嵐や敵の船と遭遇してしまう危険もある。

彼は、クロージーが大の得意で、港での情報収集や敵船との交渉術に長けていた。海図を読むのは少し苦手で、小さな島も見逃さないよう、片眼鏡をかけていた。
アリスもお揃いの片眼鏡に、大きな望遠鏡を手にして、いつも一緒に帆先で海を眺めていた。

[5]メルルが作った物語

「ぼうけんかのおはなし」
あるところに、一人のぼうけんかがいました。
ぼうけんかはだれも行ったことがないばしょに行くのがだいすきで、色々なばしょをたびしていました。

ある日、ぼうけんかはたからの地図を見つけました。
ぼうけんかは、小さな蜜菓子をたくさんカバンに入れてしゅっぱつしました。

たかい山をのぼって、おりて、のぼって、おりて。
でも、なかなか、たからは見つかりません。

山の上でアリスと休もうとカバンをあけた時です。
まちがってみつがしをおとしてしまいました。
ころころ ころころ
みつがしは、山をどんどんころがっていきます。

みつがしをおいかけたぼうけんかとアリスは、あなの中におちてしまいました。
ひゅーん どどん!
すると、あなのそこには、なんとキラキラ光るほうせきがたくさんあるではありませんか。

ぼうけんかはおおよろこび。アリスにごうかないしょうをたくさんつくってあげましたとさ。

[6]シキの論文

地域別のアリスの個性
ハートランド神殿附属研究所 シキ
アリスは、通常、オーナーとなる人間がアリスシードに触れることで目覚める。また、シードは、マザーツリーから世界各地にもたらされており、それらを探す職業も存在している。

シードが見つかった場所、目覚めた場所、その後住んでいる場所により、アリスの性格や、クロージーにおける得意なスタイルに差異はあるのか。
今回はハートランド王国をはじめとした5ヶ国で各500名ずつ対象のオーナーを無作為に抽出し、聞き取り調査を行った。
また、実際にクロージーも行い、その結果をまとめた。
(中略)
今回の調査では、シードが見つかった場所により、多少マナの性質に差異が見られることが分かった。
また、アリスの性格に影響を与えるのは、アリスが目覚めた後に住んでいる場所や環境であった。

結論として、シードの場所ーいわば、アリスの出身地を知ることでマナをうまく循環させてあげられる可能性がある。さらには、アリスとどのように接していくかが、最も重要と言えるだろう。

[7]海の物語

「大海原の浪漫」
マリーン海賊団の船長は、豪快な人物だった。
見つけた金銀財宝でアリスを華々しく飾りたて、貴重なアリスシードがあるらしいという話を聞けば、どこの海であろうとも出航した。

特に気に入っていたのは、金の装飾だ。照り付ける太陽に、きらめく青い水しぶき…まぶしいその光景に、衣装の金色が最も映えると考えていたのだ。

その日、船長とアリスは、ご自慢の透かし模様が入ったコートをはためかせながら西の海を目指していた。ある貴族から、小島群のどこかにあるという、貴重なアリスシードの発見を依頼されたのだ。

航海は順調だったが、海の天気は変わりやすい。「J」は数時間後に大嵐がくることを察知し、港で停泊することを提案した。

しかし、貴族は複数の海賊団に依頼を出していた。モタモタしていたら先を越されてしまう。
そう考えた船長は、何と地峡にかかる運河を辿る航路を選んだ。大陸の内部を通れば、嵐の影響も受けない。
船長は見事な操舵で運河を通り抜け、無事小島群に辿り着いた。

[8]メルルが作った物語

「ぼうけんかのおはなし」
ぼうけんかは、もっと新しいばしょに行ってみたい、と考えました。
みなとに来ていたかいぞくに話を聞いて、海のぼうけんにあこがれたのです。

かいぞく船にのせてほしいとたのむと、船長は、クロージーをしてほしいと言いました。
ぼうけんかは、今まで、せかい中で見てきたいしょうを思い出しながら、色々なコーデをひろうしました。
船長はぼうけんかのうでをみとめ、二人は友だちになりました。

船のたびはすばらしいものでした。イルカのジャンプを見たり、シャチといっしょに走ったり、大きな夕日の光に照らされたり。
何もない日がつづくこともありましたが、なかまたちとアリスのきせかえを楽しみました。
ぼうけんかが一番かんどうしたのは、新しいしまにとうちゃくした時です。ここには見たことがないたからものがたくさんあると思うと、わくわくしました。

[9]海の物語

「大海原の浪漫」
マリーン海賊団の船員達は、ごちそうとお酒が大好き。
新しい島に向かう時は、いつも大きな樽にたっぷりの食料やお酒を入れて出かけた。アリス達も、蜜菓子や花茶を甲板で楽しんだ。

船員達は、ダンスも得意だった。船の揺れにあわせて、アリス達と一緒にステップを踏むのだ。
アリス達の衣装も、ダンスに映えるフリルやドレープがふんだんに使われているデザインが好まれていた。海の波にも似ているその形は、見ているだけで愉快な気持ちにさせてくれる。

中でも、皆が一番ワクワクするのは、誰も行ったことがない島に辿り着き、アリスシードを見つけた時。
アリスはきっと、誰かが目覚めさせてくれるのを待っていたはず。
これからアリスが出会うであろう数々の衣装に、甘い蜜菓子、芳醇な香りの花茶…その喜びを思うと、早く目覚めさせたくてたまらなくなってしまう。

しかし、アリスが花開くのは、オーナーの元。マリーン海賊団は優しいオーナーの手元に渡るよう、信頼できるシードショップや貴族としか取引はしなかった。

[10]メルルが作った物語

「ぼうけんかのおはなし」
しまについたみんなは、ジャングルの中に入りました。
ギャ ギャ
カサカサカサ
鳥の鳴き声やはっぱがこすれる音が聞こえる中、たからの地図を見ながらすすみます。本当にたからものがあるのか、行ってみるまで分からないのです。

ツタがからまったり、へびにあったり、とちゅうで何回も遠回りしました。
しかし、ぼうけんかたちはあきらめません。

そしてとうとう、地図に書いてあったとおり、大きな箱を見つけました!中には、大きなほうせきや、きんかがたくさん、そして、アリスシードも入っていました。

その時、一つのシードがまぶしく光りました。
キラキラしたマナが広がって、目をあけると…そこにはアリスが立っていたのです。

ぼうけんかは、このアリスが、ずっと自分を待っていてくれたような気がしました。
それから、ぼうけんかはアリスシードを探すためにたびにでるようになりました。

[11]チェスターの日記

559.3.30
図書館で借りた本を全部読んだ。どれも結構面白かったけど、感想文は「大海原の浪漫」で書くことにした。
物置でばあちゃんが作ってくれた絵本を見つけたから!

絵本は、海の話だと思ってたけど、もう一度読んだら、冒険家が色々なお宝を探す話だった。でも、途中で海賊になるシーンがあって、そこが好きだったんだ。

「大海原の浪漫」を元に作ってくれたから、世界中にあるアリスシードを見つける…って部分も同じだ。
そういえば、小さい頃はよく冒険に行く!って出かけたなあ。といっても、城下町のあちこちに行くだけだったけど。
ハートランド王国の外に出たことないけど、海を渡って他の国とか無人島に行くなんて面白そうだ。

あと、「J」って、ちょっとエドガーに似てるんだよな。
普段はクールだけど、船員の好きな衣装の素材がある港に立ちよってあげたり、アリスのためなら熱くなったり。

それにしても、ばあちゃんが描いた絵、ちょっぴり下手で何かかわいかったな。

[12]海の物語

「大海原の浪漫」
アリスシードは、しばしば財宝と共に隠されていた。昔は、アリスとともに過ごせるのは一部の貴族のみで貴重な存在だったためだ。
おそらく、子や孫に受け継ぐために保管され、その後、何らかの理由で誰からも知られない存在となってしまったのだろう。

「J」は、アリスシードとともに金銀財宝も商人や貴族に渡すことを提案した。それらは、新しく目覚めたアリスの衣装に使われ、人々は着せ替えを大いに楽しんだ。

こうした功績が認められ、マリーン海賊団は、ある国の王族から褒賞を賜ることになった。
広大な土地に、豊かな農作物、豪華な家…。船員達は、アリスと共に楽しく暮らした。

しかし、数か月後、「J」達はまた海の上にいた。
彼らは生粋の海賊。
まだ見ぬアリスシードや、財宝に出会うため、大海原の浪漫を追いかけずにはいられなかったのである。

[13]メルルが作った物語

「ぼうけんかのおはなし」
ぼうけんかたちは、アリスシードをさがすたびをつづけました。

ひどいあらしがさったある朝、ぼうけんかは、はまべにうち上げられている船を見つけました。
それは、アリスのいしょうを買うためたびに出た、しょうにんの船でした。

かいぞくたちはしょうにんたちをたすけてあげました。
ぼうけんかは、その中の一人ととてもなかよくなりました。

二人は星空を見上げて、アリスについて、今までのぼうけんについて色々なことを話しました。
せかい中のアリスのいしょうを見つけることと、今まで見たことがないけしきに出会ったりアリスシードを見つけるぼうけんはよくにていました。
二人とも、アリスがだいすきだったのです。

そして、二人はけっこんし、いっしょにたびに出ることにしました。
きっと今も、どこかの海でアリス達と楽しくたびをつづけているでしょう。

[14]チェスターの読書感想文

「大海原の浪漫を読んで」
「大海原の浪漫」は、海賊達の冒険の物語です。
マリーン海賊団は、財宝やアリスシードを探して世界中の海を旅しています。
主人公の「J」はクールな参謀として、アリスと港で色々な情報を集めたり、時には敵の船と交渉したりします。

心に残ったのは、最後のシーンです。
海賊団は、アリスシードをたくさん見つけた功績を称えられて、王様からたくさんのほうびをもらいました。
住み心地のいい家で、アリスと楽しく暮らすことができました。
しかし、彼らは再び海に出ました。アリスシードを探す冒険が何より好きだったからです。

自分だったら、危険な海の旅よりも、豪華な家でアリスと楽しく暮らすことを選んでしまうかもしれないと思いました。
でも、アリス達が、シードから目覚めさせてくれるオーナーを待っていると考えると、海賊団が冒険に夢中になるのも分かるような気がしました。
「J」のアリスのためなら新しいことにどんどん挑戦していく様子はかっこいいと思いました。

[15]チェスターの日記

559.4.30
今日、やっと読書感想文ができた。
ばあちゃんとシキに手伝ってもらいながら書いたから、結構いい感じにまとめられた!

その後、ばあちゃんと蜜菓子を作った。「アリスのおいしい蜜菓子」に出てくるクッキーだ。
クッキー作りのかぎは、玉草の混ぜ方。玉草は、ケーキをフワフワにしたり、混ぜ方次第ではサクサクの食感になるらしい。

シキへのお礼で作ったけど、オレとばあちゃんのアリスもたくさん食べた。この本も借りてきて良かったな。

「大海原の浪漫」を読んだら、オレもどこか遠くに出かけてみたくなった。あと、ばあちゃんの絵本も懐かしくて何回も読んだ。

読んでる内に気がついたけど、ばあちゃんが作った絵本って、多分父さんと母さんの話なんじゃないかと思う。
きっとオレを励ますために作ってくれたんだろうな…。
オレもばあちゃんのために、何かプレゼントしたいな。

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