ガチャストーリー22「レティシアと思い出の本」 - Alice Closet

アリクロ(アリスクローゼット)ミニストーリー

ガチャ: 「パラドックスハート」

期間: 2021/10/1(金)14:30~11/1(月)14:29

レティシアと思い出の本

[1]レティシアの日記

561.10.1
書斎を整理していたら、昔読んだ「天使は悪魔、悪魔は天使」の本が出てきたの。懐かしいわ。
天使と悪魔が魔法で合体するお話なのよね。

お父様からの贈り物で、確か、この本をモチーフにしたアリスの衣装ももらっていたはず。
天使の白と悪魔の黒、アシンメトリーなデザインで…。
神様の使いらしい、荘厳な雰囲気なのよね。

それと、本を開いたらもっと懐かしくなれるものもあったの。この本をもらった当時の、お父様からの手紙…。
お父様の事を、ありありと思い出せ……たらよかったんだけれど。
当時も出張でハートランド王国にいなかったわね。
あの頃のお顔つきを思い出すのが一苦労ですわ。
まだわたくしが5歳くらいの頃かしら。
本当に懐かしい…。

…お父様にもお母様にも、早くお会いしたいわ。

[2]天使は悪魔、悪魔は天使

「天使は悪魔、悪魔は天使」

とある大陸に、それはすばらしい国がありました。
その国では、神様の命令で、天使と悪魔が人々を守っていたからです。

天使はすばらしい人に祝福を与えていました。
けれど天使は、「ほめてばかりでいいのかな」となやんでいました。

悪魔は悪さをした人に罰を与えていました。
けれど悪魔は、「しかるばかりでいいのかな」となやんでいました。

なやみ苦しんでいる二人をかわいそうに思った神様は、天使と悪魔にふしぎな魔法をかけました。
なんと、天使と悪魔は合体したのです。

天使と悪魔は、祝福と罰を同時に与えられるようになりました。
「「これでもっと人々を守れます」」
二人はうれしそうに、神様にお礼を言うのでした。

[3]レティシアから父への手紙

おとうさまへ

おしごと おつかれさま。
しゅっちょうの おしごと がんばってください。

てんしとあくまの ほんを おくってくれて ありがとうございます。
さいごに てんしとあくまが しあわせそうで よかったなって おもった。

でも てんしとあくまは がったいしなきゃ だめだったの?
てんしは てんし。 あくまは あくま。
ふたりとも ちがう きもちでいても いいよね?

おとうさまなら このおはなしの いみを しってるとおもって。
おてがみで おしえてほしいです。
おてがみ まってます。

でも はやく おとうさまに あいたいです。
すぐ かえってきて くださいね。

れてぃしあより

[4]夫から妻への手紙

フェリシアへ

フェリシア聞いてくれ!
レティシアが手紙で、物語の意味を聞いてきたんだ!
この前、こちらから送った「天使は悪魔、悪魔は天使」の本の事だ。
楽しく読んでくれているようだし、本の意味を聞いてくるだなんて…。
あの子の成長を感じられて、とても嬉しいよ。
今度は、あの本をモチーフにした、アリス用の衣装も送ろうと思うよ。

だがな…物語の意味、とはどういう事なのだろうか?
子供向けの夢物語だし、さして深い意味が込められている事もないとは思うのだが…。
いくら考えても、良い答え方が思いつかなくてね。
どう説明したらいいだろうか?
手間をかけるが、君の知恵も貸してくれないだろうか。
返事を待っているよ。

それじゃあ、くれぐれも体調に気をつけて。

561.7.31 ルーカスより

[5]妻から夫への手紙

ルーカスへ

レティシアったら、本の意味を聞きたくて、「お父様にお手紙書きたい」なんて言い出したのね。
実は私も、ベルベット王国の物語を読んだ時、似たような事を思ったわ。そう、あなたからもらった「ミラーの国の冒険」を読んだ時よ。
ユーモラスで詩的な表現が多くて楽しい本だったけど…「この物語、どういう意味?」と感じたの。
でも当時、分からなかったのが恥ずかしくて、ルーカスにも聞けなかったわ。
だから、自力で調べてみたのよ。ベルベット王国の物語や文化についての資料を読んで、国風を理解すると、本の意味が徐々に分かっていったの。ここは、ベルベット王国らしい古い風習や規律を重んじる描写なのねとか。
例えば天使と悪魔の本も、ハートランド王国だったら、二人がお互いを認め合う物語になるんじゃないかしら。
…レティシアが将来、国を背負う存在になるなら、規律も重要、多様性を認めるのも重要ね。
あの子はどうやって学んでいくのかしら。どうか父親として、あなたが最初の一歩を導いてあげて。

あなたも、どうか元気で帰ってきてね。

551.8.1 フェリシアより

[6]ルーカスの日記

551.8.3
フェリシアの手紙を見て、改めて、彼女は真面目な人だなと感じた。
自分を、そして生まれた国の文化を理解するため。色々と努力してくれたのだな…。

ただ…同時に、生真面目すぎて心配だとも思った。
己を律しすぎて、いつか自分を追い詰めてしまう…そんな気がしてならない。
そうならないよう、少しでもフェリシアの力になりたいと、今一度決意した。

そのためにも、今はこの法整備の仕事を頑張ろう。
調整も終盤だ。
あと少しで、妻と子の待つ家へ帰れる。

それとこの後、忘れずにレティシアの返事を書かなければな。たまには父親らしい事をしないと。
存在感が無くて顔を忘れられた、なんて事になりかねないからな。

[7]父からレティシアへの手紙

レティシアへ

おくったほんをたのしんでくれたみたいだね。
うれしいよ。

おはなしのいみまでかんがえるなんて、レティシアは、ほんとうにえらいこだね!

あのほんは、「てんしはてんしの、あくまはあくまの、じぶんのやるべきことをやろう」ってかかれてるんじゃないかな。

でも、じぶんがだいじだとおもうことをたいせつにするのもいいことだね。
だから、かみさまも、ふたりをがったいさせたのかな。
おしごとがうまくいくように。

とうさんがかえったら、いっしょにかんがえてみよう。
そのときは、レティシアのはなしもいっぱいきかせておくれ。
たのしみにしてるよ。

とうさんより

[8]グレンの母の日記

553.11.25
レティシアが養子に来てから、もう1年ぐらいね。
すっかり家族として慣れてくれたみたい。
グレンと一緒にクロージーしているときなんて、本当の兄妹にしか見えないわ。

我が家にやってきた当初は、あの子は緊張してて、いつでも遠慮しているのがすぐに分かったわね。それに気づいて、私もお父様もつられて緊張しちゃって。
でも、グレンがあんなに積極的にレティシアと仲良くしようとしてくれるなんて、少し意外だったわ。
グレンがいてくれなかったら、もっと時間がかかっていたでしょうに。
本当、立派に成長してくれたわ…!

レティシアは、最初は遠慮がちな性格だと思っていたけど、本来の前向きな性格が見えてきたわね。
クロージーの前にきちんと勉強する姿は、母君の真面目なところに似て…。
でも、いざ本番になれば知らない事でも積極的に挑戦していく…あの子は、そういう性分みたいね。
父君に似た、力強い前向きさを持っているわ。
グレンもレティシアも、二人とも将来が楽しみで仕方がないわね!

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