ガチャストーリー24「ピアンテの書庫」 - Alice Closet

アリクロ(アリスクローゼット)ミニストーリー

ガチャ: 「マンションファントム」「ライブラリーレイス」

期間: 2021/10/22(金)14:30～11/2(火)14:29

ピアンテの書庫

[1]チェスターの日記

561.9.25
今日は、発表会用の資料がそろってよかった。
ピアンテの書類だけあって、ちょっと難しい内容もあるけど、提出までには余裕でまとめられそうだ。
皆にも、改めてお礼を言わねーとな。
けど…発表会の事がバレたのは予想外だぜ。
秘密にしておきたかったのに。
エドガーまで見に来るって言ってたし…これは、もっと気合入れて準備しねーと…！

そういえば、ピアンテの書庫には何度も入ってるけど、奥の方に扉があるのは初めて気づいたな。
「あの部屋は、整理しきれていない不要な書類が詰められているんだ」って、ちょっとバツが悪そうに言ってた。
一緒に聞いていたシキが「ピアンテも意外とお掃除出来てないんだね」って話してたけど…違うだろ！
データが膨大すぎて、処理が追いつかないんだろ！
さすがピアンテ、そう言うことも起きちゃうんだなぁ。
いつかオレが樹護官になれたら、その辺の改善案を出したりして…なんて考えてたりしてな！

そういえば、ばあちゃんの店の倉庫も、そろそろ在庫の整理整頓しなきゃだ。
シキ達も手伝わせれば、早く終わるだろ。

[2]メルルの日記

561.9.26
近頃はすっかり涼しくなったわ。
もうハロウィンの準備をする時期ねぇ。

今年はどんな衣装を店に置こうかしらって考えてたけど…やっぱり、テーマは幽霊でいきましょ。
カボチャを前面に押すのも迷ったけど、今年はこれで決まりね！

ただ、不気味な衣装は苦手なお客さんもいるわよね。
本格的に怖い雰囲気のものだけじゃなくて、カワイイ幽霊にもなれちゃうような…そんな感じで行きたいわ。
さっそく明日、チェスターや店自慢の店員さん達と相談しなきゃね。
シキのあのセンスなら、びっくりするようなハロウィンの提案ができそうね♪

そういえば、チェスターも昔から、お化けとか幽霊とかを怖がった覚えがないのよねぇ。
もっと幼い頃に、お化けの童話も楽しそうに聞いていたし、古いお屋敷に肝試ししてきたって、笑顔で話してきたりもしたわね。
大人びているというか、怖いもの知らずと言うか…あの子らしいわ。

[3]シキの日記

561.9.27
この間、チェスター達と一緒にピアンテに行ってきた。
その時、ちょっとした事があったんだ。

エドガーから、書庫にある開かずの扉の話を聞いたんだけど…。
その時、エドガーがやたら顔色悪く見えてさ。
気になって、どうしたのって聞いてみたんだ。
具合が悪いんなら医務室に行ったほうがいいかなと思って、人を呼ぼうとしたら、本当の事を話してくれてね。

実は、あの辺りで幽霊を見たかもしれないんだって！
まぁ、小さい頃ピアンテのイベントでお母さん達と来た時の話らしいから、エドガーも本気じゃなさそうだったけど…。
でも、今でも時々、鏡に映るアリスの幽霊を夢に見るんだって。
子供の頃のイメージって、大人になってもすっごい残ることあるもんね。

そっかー、あの時怖かったのを思い出してたから、顔色悪く見えたんだね。
隙なんて無さそうに見えるエドガーだけど、意外とそういう所あるよねー！

[4]エドガーの日記

561.9.28
先日、チェスターがピアンテに来た時、シキ達も来ていたのだが…。
シキのせいで、危うく病人扱いされるところだった。

俺が書庫の扉の事を話している時、顔色が悪く見えたのだそうだ。
まったく、勘違いもはなはだしいな。
あげく、「幽霊が怖かったの思い出してたから、具合が悪そうに見えたんだね」などと言っていた。
そんなわけがあるか。
きっと、昔のことをよく思い出そうと記憶を掘り起こしていたから、しかめっ面でもしていたのだろう。

その時ついでに思い出したのだが、確か当時日記を書いたんじゃなかったかな。
両親と一緒に、ピアンテで開催されていたハロウィンのイベントに行って、その思い出を書いたはずだが…。
その日記、とっておいていただろうか？
自分としても気になるし、あとで探してみるか。

[5]ハロウィン会の告知

～ハロウィンクロージー会のお知らせ～

この度、ハロウィンをテーマにしたクロージーイベントを開催する事にいたしました。
アリスはもちろん、オーナーの皆様も仮装をして、皆で楽しみましょう！

日時　541/10/31　11:30～17:00
場所　樹護教解ピアンテ　ハートランド支部
参加費　無料

・クロージー
　当日衣装の貸し出しもございます。
　※数には限りがあります。
・蜜菓子セットのプレゼント
・アリスと一緒にご参加いただけるゲーム大会
・カボチャを使った飾り付けを作る体験コーナー
・ピアンテの活動報告、資料展示

ご家族連れの方や、我々の仕事に興味がある方にもお楽しみいただける内容となっております。
どなたもお気軽にご参加ください。

[6]エドガー幼少期の日記

541.10.31
今日、お父さんとお母さんといっしょにピアンテに行ってきた。ハロウィンのイベントがあって、クロージーしたり、かざりをつくったりして、楽しかった。

けど…ひとつふしぎな出来事があった。
ふしぎすぎるから、たぶん夢でも見たんだと思うんだ。
お出かけでつかれちゃったんだ。
けど、ねんのためここにきろくしておく。

ハロウィンのかざりつけがきれいで、みとれてたらいつの間にかお父さんとお母さんとはぐれちゃったんだ。
走ってさがしてたら、ろうかのつきあたりについて…。
そこにアリスが立ってた。

すっごくきれいな服で、思わずじっと見つめたんだ。
バラがいっぱいでゴージャスなのに、消えちゃいそうなふんいきで…。
そしたら、そのアリスはかがみにうつったアリスだって気づいて、振り向いてみた。
けど、ぼくの後ろにはだれもいなかったんだ。
びっくりしてその場からはなれたけど、きっとあれは、ハロウィンのしかけだったんだ。きっとそうだ…！！

[7]チェスターの日記

561.10.16
宿題の発表会が、なんとか無事終わった。
我ながらうまくいったんじゃねーかな！
それもこれも、ピアンテで資料を借りたおかげだ。
だから今日、ピアンテにお礼をしに行った。
お土産の花茶、喜んでくれてよかったぜ。
ばあちゃんのアドバイス通り、アリスと一緒に楽しめる花茶にして正解だった。
一緒に選んでくれたシキにも、一応礼を言っておかないとな。
その花茶の店を見つけたのが、配達の帰りにサボってた時だっていうのには目をつぶってやるか。

けど、ピアンテから帰る時、ちょっと気になったことがあって…。
通りかかった書庫に、蜜菓子が置いてあったんだよな。
誰かの休憩用だと思うけど、ああいう所って普通、飲食禁止じゃねーのかな？
まあでも、樹護官の人達もアリスも忙しいもんな。
どこでも休めるようにしてるんだろ。

あの蜜菓子を食べる人達も、オレの差し入れた花茶と、一緒に食べてくれたらうれしいな。

[8]シキの日記

561.10.25
あれから、エドガーが見たっていう幽霊の話が気になっちゃって、気になっちゃって。
だから、エドガーの上司なら何か知ってるかなと思って、皆に内緒でこっそりピアンテに行ってみたんだ。
それでずばり、ルイスさんに聞いてみた。
「あの書庫の扉の中には、幽霊が出るんですかっ？！」って！

…そしたら、「そんなまさか！」って笑われちゃった。
あそこはただの物置で、そんな話は聞いたことは無いんだって。

けどルイスさん「幽霊といえばこんな衣装があってね」
って、古い衣装を見せてくれたんだ。
何年前かはもうよく覚えてないけど、ピアンテで開かれたハロウィンイベントの時に着せた衣装なんだってさ。
お化けと遊んでるみたいな、幽霊アリスの衣装でね。
図書館の幽霊だから本をモチーフにした装飾があったりして、濃い色合いだけど、ふわふわっとしたシルエットが可愛くて、素敵だったなぁ！

次のページに続く

[9]シキの日記

561.10.25　続き
それと、ルイスさんはハロウィンイベントの時の写真も見せてくれた。
アリスが大鏡の中に入ってるように見える仕掛けが好評だったんだって。
金縁の鏡とか、たくさんついた薔薇は豪華なんだけど、蜘蛛の巣がついてて、レースとシルエットは古めかしい感じで…確かに小さい子が見たら怖く感じるかも！

けど…それを聞いて、思ったんだ。
もしかして昔エドガーが見た幽霊って、実はその仕掛けの中にいたルイスさんのアリスだったんじゃ…？
鏡に映ってると思ってたアリスは、実は鏡に入ってたわけだから、そりゃあ振り返ってもそこにはいないよね。
幽霊アリスの謎、すっかり解けちゃった！

この話をエドガーにはしたことないって言うから、誰にも内緒でってお願いしておいた。
エドガーも、もしかしたら幽霊を信じてるかもしれない本当のことを知ったらプライドが傷ついちゃうかもだしね？
決して、僕だけが知ってた方が面白いしとかじゃないからね。

[10]ルイスの日記

561.10.25
今日、シキが一人でピアンテを訪ねて来た。
「ピアンテの書庫に幽霊はいるの？」と大真面目に聞いてきて、思わず笑って答えてしまった。
とっさに、大昔のハロウィンイベントの話をして誤魔化したが…納得してくれただろうか？
それにしても、どこからその噂を聞きつけたのだろう？
ずいぶん前だが、幽霊に関する噂があったのは事実だ。

古い書庫でアリスの気配を感じて後ろを振り返るが、誰もいない。アリスのような人影が見えたが確かめてもいなかった、など…一時期そんな話が飛び交っていた。
その時期、ハロウィンイベントに使ったはずの大鏡が無くなったのだが、未だに誰が片づけたのかが不明瞭だ。

樹護官たるもの、そういった不確定な情報を元に振り回されるのは良くないと考えたが…。
もしやと思い、試しにあの書庫に、職員の休憩用と言う名目で蜜菓子を置くようにしてみた。
そうしたら、幽霊騒ぎは不思議と無くなったのだ。
実はあそこに休憩所を置く理由の一つがこんな事だと知れたら、クールなエドガーに笑われそうだな。
ただ…あそこに置いた蜜菓子は飛ぶように無くなるほど人気だからな、撤去は難しそうだ…。