ガチャストーリー25「シキのアリス」 - Alice Closet

アリクロ(アリスクローゼット)ミニストーリー

ガチャ: 「オータムギンコ」

期間: 2021/11/1(月)14:30~12/1(水)14:29

シキのアリス

[1]シキの友人の日記

シキへ

今日、キミが残していった荷物の虫干しをしたんだ。
これで何度目だろう。キミがベルベット王国を離れて、随分と時が経ったんだな。

荷物を整理していて懐かしいものを見つけたよ。銀杏の衣装…覚えているかい?スカートの裾に葉っぱがあしらわれたものさ。
キミは毎年秋になるとアリスにこれを着せて、銀杏並木へ散歩に出かけてたよね。目をつむれば秋の夕日に照らされて、キラキラ黄金に輝く衣装のアリスとキミの笑顔が思い出されるよ。

ぼくは相変わらず、病院と研究所を行ったり来たりしている。キミのアリスについては、残念ながら直接の進展はないが…マナに関する新発見はいくつかあった。

最近は手紙のやり取りもあまりしてないが、便りがないのは元気な証拠。キミのことだ。きっとどこかで元気にやってるんだろう。
それじゃまた。

561.11.1 ウェンディより

[2]幼少期のシキの日記

536.9.16
きょうは ぼくのたんじょうび。
もうたんじょうびは なんかいもやってるけどきょうは とくべつなんだ。
だって ぼくだけのアリスをもらえたんだから!
すごくかわいい きいろいいしょうも もらったんだ。
ぼくは おいわいいにきてくれたウェンディにいっぱい アリスのじまんをした。

おかあさんが「アリスとあそんできたら?」っていうから ぼくはウェンディ達と
イチョウの木があるところを おさんぽしたんだ。
もうすこしイチョウが きいろくなればぼくのアリスのいしょうと おそろいになるのにな。

かえるとき アリスがころんじゃった。
アリスがケガをしてないか しんぱいしたけどウェンディの おかあさんが てあてしてくれてすぐによくなった。
ウェンディも 大きくなったら おいしゃさんになってたくさんのアリスを たすけてあげるんだって。
もちろん ぼくのアリスのこともね!

[3]幼少期のシキの日記

541.11.21
父さんと母さんが研究所で事故にあったって聞いてからずいぶんたった。
もう会えないなんて、今も信じられない。
いつも通り「ただいま」って帰ってくるような気がする。

何もする気が起きない。
父さんからお願いされてた本だなの整理もしなきゃいけないし、母さんの植物に水もあげなきゃいけないのに。

でも、アリスは毎日いっしょうけんめいそうじしたり、ぼくに花茶をつくってくれたりしてる。
本当はアリスもすごく悲しいはずだけど、ぼくをはげましてくれてるんだと思う。

これからどうしたら良いんだろう。
ウェンディのお父さんとお母さんはずっとうちにいても良いって言ってくれたけど…。

[4]過去のシキの友人の日記

545.9.12
今日、シキの泣き顔を初めて見た。あの楽天家のシキが顔をぐしゃぐしゃにして…今でも信じられない。

そして、アリスの様子には驚いた。最初は眠ってるだけに見えたが、何をしても目をさまさない。
アリスのために花茶を淹れて、戻ってきた時にはすでにその状態だったようだ。

シキは動転するあまりぼくの元に来てしまったようだがすぐにうちの病院に連れて行った。
医師達はすぐにマナを激しく消耗している状態だと診断して、枯れそうなアリスと同様の処置を行った。結果、アリスの容態は少し安定したように思える。
両親がアリスの専門医である事をこんなに感謝する日が来るとは思わなかった。
しかし、このような症状は誰も見た事がないし、意識が戻る気配もない。

明日からは、アリスの医師会や知り合いの医師にも相談してもらえることになったが…ぼくは、シキがアリスの手を取って呼びかけるのを、ただ見ている事しかできなかった。
何て無力なんだろう。

[5]過去のシキの友人の日記

546.1.27
シキのアリスが眠りについてから数カ月――未だに目を覚ます兆候はない。

うちの病院以外でも診てもらったけど、どの医者も研究者も原因は分からなかった。
ただ、パパ曰く、「ベルベット王国は歴史ある国だが、それを重んじる伝統派の力が強く、新しいものを取り入れるのに時間がかかる」。
つまり、ベルベット王国のアリス医療は最先端とは言えないという事だ。

そこで、シキとも相談して、アリスをインターナ帝国の研究施設に預けると決めた。一つ心配なのは、アリスを預けた後の情報があまり入ってこない事。マナの技術を守るため、様々な機密事項が関わるとか。一応、半年に一回は連絡をもらえるようだが…。

シキもかなり悩んでいたが、今の何もできない状況より良いと決断した。それに、この研究所にはパパの親友がいる。アリスを決して悪いようにはしないだろう。

そしてぼくは今日、アリスの専門医になると決心した。
このままじっとしている事なんてできないからね。

[6]過去のシキの日記

546.12.5
そろそろ志望大学を決めないといけない。
おじさん達は心配してたけど、やっぱり父さんと母さんみたいな植物学者になりたい。アリスを幸せにする研究をするんだ。

ウェンディとも相談して、第一志望はハートランド王国のマナ学園大学部に決めた。
有名な先生もたくさんいるし、ベルベット王国より新しい技術を試していく体制が整っているみたいだ。
もしかしたら…ぼくのアリスを治す方法も見つかるかもしれない。
いや、きっと見つけてみせる!

今は、大学で学ぶのが楽しみですらある。僕にもきっとできることがあるって。

ウェンディはアリス専門医を目指して、医学部を受けることに決めたみたい。
高校を卒業したら離れ離れになっちゃうのは淋しいけど、手紙をたくさん出そうと思う。

[7]シキから友人への手紙

ウェンディへ

久しぶり!全然手紙を送れなくてごめん。
とにかくもう、いろんなことがあって、ここにはとても書ききれそうにない。

この手紙には一番伝えたいことだけ書くよ。
狂い咲きを浄化できる人と出会ったんだ!
浄化されたアリスはそれまでの記憶を失ってしまうんだけど…それでも、何人ものオーナーが希望を取り戻すのを目の前で見たんだ。

今まで世界中の人が狂い咲きの問題に取り組んできたけど、なかなか解決の糸口は見つからなかった。
でも、今は何か掴めそうな気がするんだ。

だから、僕のアリスもきっといつかまた目を覚ます方法が見つかるはずだよね。

詳しいことは、今度直接会った時に聞いてほしい。美味しいおやつでも食べながらね。

561.11.1 シキより

[8]友人からシキへの手紙

シキへ

久しぶりだね!封筒にキミの名前が書いてあるのを見つけたときぼくは飛び上がって喜んだよ!

狂い咲きの浄化とは…驚きのあまり言葉が出ない。
その技術が確立できれば、何人のアリスやオーナー達が救われるか…!
それにキミの言う通り、マナの暴走を止める事ができるなら、眠り続けているアリスのマナにも何か新しい処置を施せる可能性がある!
だが、事は慎重に運ばないとな。その人を巡って、また国家間での争いが起きかねない。

キミのアリスを預けた時、施設の秘密主義にはうんざりさせられたものだ。アリスの事、容体の事、その他関連事項は一切他言無用なんて。キミも、ずっと孤独と戦いながらアリスを想ってきただろう。
しかし、自分も研究に携わるようになり、公表する事で誤解を招いたり、悪用される場合もあると知った。
その人の事、キミや仲間達で護ってやらないとな。当然ぼくも力になる。
次に帰って来た時、色々話を聞かせてくれ!

561.11.5 ウェンディより

댓글 쓰기

0 댓글