ガチャストーリー27「ブランとジャバウォックの青春」 - Alice Closet

アリクロ(アリスクローゼット)ミニストーリー

ガチャ: 「ミリアッドカラーズ」

期間: 2021/12/1(水)14:30~1/1(土)14:29

ブランとジャバウォックの青春

[1]王立マナ学園の学園新聞

~王立マナ学園新聞~
今回の学園新聞はもちろん、先日開催されたアリス衣装デザインコンテストの結果について掲載します!

学園の生徒全員が参加可能な大会だけあり、毎年大盛り上がりの本大会ですが…。
今年は驚きの結果となりました。
では早速、優勝者から発表してまいります!

優勝者は…中等部2年のブランさん!
なんと、中等部の生徒ながら大健闘です!

彼女の作品「ミリアッドカラーズ」は無数の色が煌めく様子をモチーフにした、ファンタジックな一着。
氷と蝶々という異色の組み合わせで、光を受けて虹色に輝く透明感を表現した素敵なデザインでした。
優勝作品は例年通り、デザイン科の展示スペースに展示されますので、是非足をお運びください。
尚、優勝者インタビューを掲載予定でしたが、残念ながらブランさんは体調不良で入院中だそうで…復帰次第、改めて掲載を予定しております。
新聞部一同、ブランさんの一日も早い退院を祈っております。

第2位は…

[2]ジャバウォックの日記

534.11.17
今日は衣装コンテスト実行委員の代表として、優勝者であるブランの見舞いに行ってきた。
名前を聞いてすぐ、学園の交流プログラムで勉強を見てあげた子だと気がついた。縁を感じて優勝を伝える役を買って出たわけだ。

病院に到着後、はたと向こうが覚えていない可能性に気がついてやや躊躇したが…それは杞憂だった。
彼女は入退院を繰り返しているようで、貴重な学園での体験として記憶に残っていたようだ。

以前話した、デザイン性と実用性を兼ねたアリスの衣装に関する構想も覚えてくれていた。さらに、それを元に個人的にレポートを作成していたようだ。
彼女が得意とするのは優勝作品のようなデザインに趣向を凝らしたものだそうで、新たな視点を得られたと語る様子は病気がちとは思えない熱心さだった。
「また勉強を見てください」とまで言われて…改めて思うが、本当に素直でいい子だな。

看護師に早々に退室を促されてしまい、あまり話が出来なかったのが残念でならない。
彼女の体調が一日でも早く良くなることを、切に願う。

[3]ブランの日記

534.11.17
また入院…衣装製作に夢中で無理しすぎちゃったな。
学園行事で張り切って、そのせいで逆に学園に通えなくなってるなんて…我ながら世話ないわね。

でもその努力が報われて、優勝できたのは凄く嬉しい!
おまけにあのジャバウォック先輩に「優勝おめでとう」って直接言ってもらえたんだもの!
交流プログラムの時、優秀そうな先輩だなとは思ってたけど…実行委員長になるぐらいの人だったんだ。

私の作品も細かいところまで見てくれていて、透明感やツヤを出すために使った素材とか、目元を隠した意図も深く理解してくれてたな。
それに、光の反射とマナに関する理論…さすが代々有名な錬金術師一家って感じで、アリスについてすごく詳しかった。
夢のようなひと時で…あっという間だったな。

もっと話したかったけど、看護師さんに止められちゃった。でも、お医者様の言う事を聞いて早く治さなきゃ。
せっかく先輩と「また勉強をみてください」って、約束出来たんだから。

[4]ブランの日記

535.2.3
今日、お父様とお母様から「中等部を卒業したら、郊外で療養しよう」って言われちゃった。
心配かけたくないから何も言えなくて…。このままじゃデザイナーの夢は諦めなきゃならないのかな。

去年のコンテストで優勝したし自信がついてきたところだったのにな。
最近は治療も頑張ってるし、勉強もジャバウォック先輩に教えてもらって遅れを取り戻してきた。
お医者様からも先生からも高等部に行けそうって言ってもらえて、将来は大学部の衣装デザイン科に進学したいと思ってたのに…。

父様や母様、メイドには言えないけど、先輩になら相談したいな。
でも、こんな人生相談したら、迷惑だよね?最近は大学の研究が忙しいみたいだし…だけど、もしも郊外に引っ越したら、先輩と会う機会は無くなっちゃう。
それも、凄く寂しい。
そうなる前にもっとお話ししたい…けどなぁ…!

ああもう、悩みがもう一つ増えちゃった。

[5]休学申請書

~休学願~
538.1.15
マナ学園 理事長殿
                    
このたび、下記の通り休学したいので許可いただきたくお願いいたします。

・申請者名:ブラン

・学年:高等部3年

・期間:538.4.1 より 未定

・休学理由:持病により体調不良が続いていましたが、改善はみられず、大学部への進学は難しいと判断しました。
ひとまず休学という形にしていただきたく、申請をいたします。

もっとこの学園で学びたいと思っていたので非常に残念でなりません。

今後、体調がよくなり次第、復帰できたらと思います。

[6]ブランの日記

548.1.12
あのパーティーでジャバウォック先輩とまた会えた時の事、今でも思い出すだけでドキドキする。

十年ぶりに再会したのに私を覚えてくれてたのがあまりに嬉しくて、浮かれすぎてたわね。
先輩は卒業後も大学へ錬金術研究に通っているそうで、私も母校に再訪したいって、出かける約束を取り付けたけど…変な人って思われなかったかしら?

そのせいで、今日の待ち合わせはすごく緊張した。
でも、先輩と出かけられただけでも嬉しいのに…もっと嬉しい事があった。
先輩が「デザイン科を見に行こう」って提案してくれたの。そこには今も、私の作品が飾られていた。
懐かしさに浸っていたら、先輩が「君の作品が好きだ。
君のデザイナーになる夢、後押しさせてほしい」って、言ってくれて…。

…他の誰でもない、あの人にそう言ってもらえた事が何より感激した。
私の涙をぬぐってくれた先輩の手、温かかったな。

[7]メイドの日記

548.1.13
今日は、ジャバウォック様から白石の柱とか、光を反射する透明なガラスとか、凍った柳の枝とか、珍しい衣装素材の調達を頼まれて大忙しだった。
まさか、環境パーツをインデックスで再現せず、実際に作るなんて…すごい行動力。

設計図(のようなもの?)を元に説明をしてもらって、ようやくどんな構成か理解したわ。
あのコーデなら、確かに衣装と呼応させて光を表現する環境パーツは重要。若旦那様がルミナスで作ったものも十分いい出来だと思ったけれど…本人としては不慣れな系統で、満足いく出来ではなかったみたい。

でも…、若旦那様は理系の研究肌で、実用的なコーデを好んでいたのに。なぜ突然、こんな独創的なモチーフに取り組むようになったのかしらね?
まあ、あの素敵な衣装を見れば気持ちは分かるけど。

それにしてもあの設計図、何と言うか…若旦那様の絵心があんな具合だったなんて。
完璧な人ってやっぱりいないのねぇ。

[8]ジャバウォックの日記

548.2.4
今日やっと、ブランの衣装に合わせる環境パーツが完成した。
やはりブランのセンスは光るものがある。衣装をまといドームの中でポーズをとるアリスから、素晴らしいマナの流れが感じられた。

ブランは驚いていたが、同時に喜んでもくれた。
アリスと共に透けた素材の光を受けて佇む彼女は、大変美しく見えた。

ルミナスがまだ開発されていない頃には、実際の物体で衣装に合った環境を作り出していたという。今回の作成にあたり、当時の資料が大いに参考になったと言うと、ブランに「先輩らしいわ」と笑われてしまった。

「こんな形でコーデを見られて凄く嬉しい」と、微笑んでお礼を言うブランは、非常に調子が良く見えた。
最近は寝込む事も少なくなったようだし、このままいけば回復の可能性も大いにあるのではないだろうか。

これからも、こうして笑顔の彼女のそばにいたい。
見守って、支えてやりたい…。

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