ガチャストーリー32「セイランと親心」 - Alice Closet

アリクロ(アリスクローゼット)ミニストーリー

ガチャ: 「クレーンミスティ」

期間: 2022/2/1(火)14:30~3/1(火)14:29

セイランと親心

[1]リョウとリンからの手紙

叔母さん元気?
イーストエンドは雪がたくさん降ったわ。
でもずっと家の中じゃつまらないから、リンと母さんと一緒に郊外へ散歩に行ったのよ。
そうしたらね、見た事が無い鳥がいたの!
白い羽だったから雪景色に紛れてたけど、アタシは目がいいから見逃さなかったのよ!
母さんからあれは「鶴」だって教えてもらったわ。
叔母さんも一緒に見よう! だから早くイーストエンドに来てね!

562.1.5 リョウより

鶴はすぐ飛び去っちゃったけど、わたしは目がいいからちゃんと見てたの。
頭の部分が綺麗な赤色だったの。
正式な名前は「タンチョウヅル」なんだって。
叔母さんからもらった動物図鑑で調べたから間違いないわ。
ルミナスで再現する練習も始めたの。
出来るようになったら見せてあげるから。
早く帰って来てね。

562.1.5 リンより

[2]セイランの姉からの手紙

セイランへ

元気にしてる? こっちは寒くてたまらないわ。
そっちも体調に気をつけてね。

もう一枚の手紙を読んだなら察してると思うけど…あの子達が、鶴を見たのを叔母さんに教えるんだって言って聞かなくて。
こうやって一緒に手紙を書かせてもらったわ。
二人とも、はしゃぎっぷりが、それはもう凄くてね。
そう言う私も、鶴を見たのが久しぶりで嬉しくなっちゃったんだけど。

セイランが子供の頃、鶴を一緒に見たの覚えてる?
その時も二人して嬉しくなって、鶴の衣装を試作までしちゃったわよね。
セイランの方は、羽飾りをたくさんつけた豪華な衣装だったわね。
当時からセイランらしい作品だわ、って思わせるものを作ってたわ。
でも今のセイランだったら、どんなデザインにするのかしら?
また衣装の話聞かせてちょうだい。楽しみにしてるわ。
562.1.5

[3]イーストエンド動物図鑑

~イーストエンド動物図鑑~

【タンチョウヅル】
分類:ツル目  ツル科

頭頂部が赤い所から、赤い頭を意味する「丹(タン)」「頂(チョウ)」の名が付けられた。

冬に群れる姿は季節の風物詩となっている。
その立ち姿はとても趣があり、美しく、古くから人気が高い。
白と黒のシンプルな羽の色に、頭の皮膚の赤色が映え、滑らかな曲線の体躯を引き立たせている。
その優美さから、絵画や衣装のモチーフとして使われる事も多い。

鶴はイーストエンド特有の生物で、マナ環境が良い川に好んで住む。
昨今のマナ減少の影響を受け、残念ながらその数は減りつつあるのが現状だ。
イーストエンド王国は保護や繁殖、環境改善に力を入れており、個体数の回復に努めている。

[4]セイランの衣装制作メモ

562.1.10

今回の衣装テーマは、「冬景色の鶴」に決めた。
実家からもらった手紙をヒントにしたわ。

色は白を基調とし、黒をアクセントに。
あの美しい立ち姿を表現するために、透け感のあるシルエットにしたいわね。

羽の装飾を欠かさないように!
※昔のデザインを思い出したけど、我ながら羽の装飾をつけすぎだったと思うわ…。
くどくなり過ぎないよう絶妙なバランスで見極める事。

メイクは赤系で。隈取っぽい感じが合いそう。
環境風景はもちろん雪景色。



故郷じゃ、鶴の数が減ってるって聞いてたけど、また見られるようになったのね。
鶴はマナ環境に敏感な生き物だから、故郷のマナ循環がだいぶ良くなったのかしら。いい事だわ。
衣装が完成したら、手紙と一緒に姉さんに送ろう。

[5]セイランの日記

562.2.10
今日は郵便局で会った常連さんが気になって、上の空になっちゃったわ…。
その常連さんの荷物、送り先にアタシの実家の店名が書かれてたのよ。
わざとじゃないけど、送り先が見えちゃって。
勝手に見られたなんていい気分じゃないでしょうから、あの場では挨拶しか出来なかったわ…。

どうしてアタシの実家に荷物を送ってたのかしら。
まさか実家の関係者? 親戚にあんな人いたかしら?
それとも例えば、実家の店を贔屓にしてて、衣装の修理を頼むために送った…とか?
その線が有力そうね。

あの店が実家だって事、こっちに来てから滅多に話した覚えはないから、知ってる人はそうそういないはず。
偶然、アタシと実家の店と両方贔屓にしてたのね。
不思議な縁もあったものだわ。

…今度工房に来てくれた時、実はあの店はアタシの実家なのよって教えてあげようかしら。
驚かせちゃうかもね。

[6]セイランの姉の日記

562.1.10
蔵の整理をしていたら、あんなものを見つけちゃうなんてね。
あれって、セイランがハートランドに行ってから作った衣装よね…?
セイランが子供の頃に作った衣装を探してたら、まさかつい最近作った衣装を同じ所で見つけるなんて。

しかも最近の衣装のほうは、けっこうな数が保管されてたわね。
それも、凄く丁寧に手入れされてた。
あの倉庫を使ってるのは、私と父さん・母さんだけ。
つまり、両親がひそかに集めてたって事、よねぇ。

セイランの衣装は、ハートランドに行かなきゃ手に入れられないでしょうに。
そうそう行く機会もないから、何か手を尽くしてまで保管してたって事だから…。
これはセイランに教えてあげるべきかしら?
でも私から言う事なのかしら?
悩むわね…。

[7]セイランの姉からの手紙

セイランへ
この間は、鶴の衣装をありがとう。
リョウとリンが「綺麗な衣装!」って大はしゃぎよ。

それと実はね、勝手だとは思ったけど、その衣装を両親にも見せたわ。
そうしたら二人は詳しい話も聞かず「凄くいい衣装だ」って飛びついてね。
その場でクロージーしようって言い出したの。
家族総出で衣装を着せ合って楽しんだわよ。
母さんが、アリスに空を舞い飛ぶポーズのアレンジをさせてたわ。あの着こなしが一番よかったわねぇ。

もちろん最後には、両親にあの衣装はセイランの作品だって伝えたわ。
「そう…」と素っ気ない返事をされたけど…。
きっと最初から分かってたんじゃないかしら。

だって二人は、あなたがハートランドで作った衣装を、どこかから手に入れて大切に蔵に保管してるくらいなんですもの。
両親は何も言わないけど、セイランの作品が大好きだと思うわよ。今度は二人にも衣装を送ってあげたら?
562.2.20

[8]セイランの日記

562.2.28
今日、常連さんに、アタシの実家へ荷物を送ってた事について聞いてきた。
実家から代理購入を頼まれてたんですって!
アタシとは親子だって事を知らされずに、ね。

なんでそんな事を、まさか…って思ったけど、さっき届いた姉さんからの手紙で、答え合わせが出来ちゃった。
答えが分かったら分かったで、頭の中は大混乱なんだけどね。

実は両親が私の衣装を集めてる、ですって…?!
故郷を出て以来、何の連絡もなかったのに…。
それはアタシも同じだけど…。

実家は保守的な考えが強いから、見送りはしてくれても決して職人としては認めてくれないだろうって、そう思ってたのに。

だけど、何も言わずに衣装だけ買ってたって聞いた時は両親らしいなって思ったけどね。

素直になれないのは、似たもの同士って事か…。
この親にしてこの子在り、だわ。

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