ガチャストーリー34「ハートランド王国女王の苦悩」 - Alice Closet

アリクロ(アリスクローゼット)ミニストーリー

ガチャ: 「フローラルストリーム」

期間: 2022/3/1(火)14:30~4/1(金)14:29

ハートランド王国女王の苦悩

[1]領主達からリリシアへの手紙

550.3.1

リリシア女王陛下――
金木犀の甘く爽やかな香りが漂いはじめました。
女王陛下におかれましても、ますますご活躍のことと存じます。

さて、こうしてお手紙で連絡させていただくのも、これで8回目となりました。
度重なるご連絡、ご無礼をお許しください。
私共はリリシア様に女王の座をフェリシア様へと譲っていただきたいと願っています。
フェリシア様に王位を譲るには、まだ多くの不安をお持ちであると思います。
しかし事態は一刻を争うところまできてしまいました。
苦しい決断を先延ばしにしては、リリシア様のお体にもよくありません。
リリシア様の体調を鑑みても、ここでフェリシア様に王位を譲るのが最善の策ではないでしょうか?
フェリシア様もいつか即位はされます。
今のフェリシア様は立派に女王の責務を果たすことがでます。
私共もフェリシア様を全力で支える所存でございます。
ですので、どうか王位継承について今一度お考えください。

[2]お城からの告知

550.10.31

先日、長らく女王としてこの国を支えてくださっていたリリシア様が王位を退く意志を示された。
歴史をさかのぼってもリリシア様ほど素晴らしい為政者はいなかったであろう。
重責に耐え、この時まで女王としての使命を全うされたことに敬意を表したい。

さて、次期女王にはフェリシア様が就任される。
そして来る12月25日、フェリシア様の誕生日の日に即位の儀式を行うことが決定した。
これまでと同様、いやそれ以上に華々しいものになるであろう。
即位の儀式はこの国の民であれば誰でも拝見可能。
国民に見守られながら、即位の儀式を行うことがフェリシア様にとっても大きな励み、喜びとなる。
当日は是非、新しい女王の誕生の場に足を運んで頂きたい。

[3]リリシアからフェリシアへの手紙

550.10.31

フェリシア、ごめんね。
今までなんとか先延ばしにして来たけど、これ以上延期はできないみたい……
ついにあなたが女王になる時が来てしまった。

今日の夜8時にだれにも言わずに、ひとりで図書館に来て。
あなたが女王になる前にどうしても伝えておかなきゃいけないことがあるの。
できることなら、この時を迎えたくなかった……
どうして愛するあなたにこんなことを言わなければいけないのか……
でも、私の口からフェリシアに伝えなきゃいけないの。

私の話を聞き終えた後、フェリシアがどう思うのか、どんな決意をするのかはわからない。
もしかしたら、私を恨むかもしれない。
でも、あなたがどんな決断をくだしても、どれほど私を憎むことになったとしても、私はずっととフェリシアの味方だから。
それだけは、覚えていてね。

[4]リリシアの日記

550.11.1

ようやく法整備完了の兆しが見えてきた。
日々少しずつ私は女王ではなくなっていく。
女王としてやりのこしたことはないけど、母親としては……
フェリシアにはつらい思いをさせてしまって、本当になんて謝ればいいのか、私にはわからない。
ねぇフェリシア、私のことをどう思っているの?

彼女もいずれは女王の座をレティシアに譲るときが来る……
そのときになれば、私がどういう思いであの話をフェリシアに伝えたのかわかってくれるのかしら……?
だれかがそうだと言ってくれたら、今の私も少しだけ楽になれるのに……

……できることなら私と同じ思いはしてほしくない。
でも、フェリシアもいずれレティシアに同じことを教えなければならないときが来る。
このワンダーランドの王室に纏う呪いが、いつか解ける日が来ることを願っているわ。

[5]フェリシアからルーカスへの手紙

550.11.8

ルーカス、法整備の仕事は進んでいる?

いざ即位が決まったら、すぐに女王になるものだと思っていたけど、意外と時間がかかって驚いているわ。
その間に心の準備ができて、私としてはちょうどいいけど……

ルーカスもいろいろとやることが多いだろうけど、たまにはゆっくり休んでちょうだい。
仕事が大事なのはわかるけど、やっぱり体のことが心配なのよ。
即位してもあなたに倒れられたんじゃ、公務どころではなくなってしまうから。
私も忙しくて、気がつけば1日が終わっているけど、もうしばらくあなたの顔を見ていないわ。

ねえ、次はどれくらいに帰って来られる?
実はふたりきりで話したいことがあるの。
私たちにとって、とても重要な話よ。
内容は……直接会ったときに伝えるわ!

[6]ルーカスからフェリシアへの手紙

550.11.18

フェリシア、返事が遅くなってすまない。
でも、いい知らせがあるよ。
やっと法整備の仕事が最後の段階に入ったんだ。
あと1ヶ月もすれば全ての手続きが終わるよ。
私もなんとか即位の儀式までには帰れると思う。
キミの晴れ舞台を今から楽しみにしているね。

そこでお祝いってほどのことじゃないけど、この間イーストエンドで美しい衣装を手に入れたんだ。
柔らかい色彩でヒラヒラの可愛らしいデザインだけど、どこか儚さを感じさせてくれる……
一目でフェリシアのアリスにふさわしいって思ったよ。
春になったらアリスにこの衣装を着せて、レティシアと一緒に家族3人で遊びに行こう。
川沿いの道を散歩するのなんてどうだろう?
そのころには木々は立派に花をつけて、きっと素晴らしい散歩道になってるはずだ。
爽やかな空気の中、クロージーするのもよさそうだね。
とにかく、戻ったら話したいことがたくさんあるんだ。
キミの話も気になるし、なるべく早く帰れるようにするから待っててね!

[7]お城の執事長の日記

550.12.25

ついにこの日が来た!
今日、フェリシア様が女王に就任したことを記念して、盛大な儀式が執り行われたのだ。
なんと凛々しく美しいお姿だっただろう……
今日という日のために長年お仕えしてきたと言っても過言ではない。
これからも陰ながらフェリシア様をお支えしていこうという気持ちがよりいっそう強くなった。

ただ、最近フェリシア様の様子が変わった気がする…
前はもっとよく笑う方だったような……
…でも、最近はあまり笑顔をお見せにならないような……
まだ、お母様が亡くなられた悲しみから立ち直れていないのかもしれない。
即位に伴うご公務で、疲れていらっしゃるのもあるだろう。
こういう時こそ、女王陛下に仕える者がしっかりとお支えしなければ!

[8]フェリシアの日記

551.10.31

あの日残酷な真実を知ってからもう1年……
私はあれからいろいろと悩んできた。
でも自分ひとりではとても決断できなかった……
だからルーカスと話し合って、ついに決心した。
レティシア……あの子のためにそうするしかない。
きっと、あの子は捨てられたと思って私のことを恨むでしょう。
母親は自分に対して愛情を持たなかったのだと感じて、淋しい思いをするでしょう。
ごめんね、レティシア……
でも、たとえそうなったとしても事実を知ったら、そのときは私を赦してくれるのかしら……
……いいえ、私のことはどう思われてもかまわない。
ただあの子が……幸せに生きていってくれさえすれば…
…私が他に望むことはなにもないわ。

それに悪いことばかりあるわけじゃない。
ルーカスが強力な魔術師を紹介してくれるおかげで、延命の希望も見えてきているの。
私がもっと頑張れば、きっと解決法だって見つかるって信じてるわ。

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