ガチャストーリー15「七夕のプレゼント」 - Alice Closet

アリクロ(アリスクローゼット)ミニストーリー

ガチャ: 「エンカウンターベガ」「リユニオンアルタイル」

期間: 2021/6/28(月)14:30~7/8(木)14:29

七夕のプレゼント

[1]シキの日記

556.11.4
まさかあのジャバウォック卿の研究に誘われるなんて!
僕が発表した論文を見てくれてたのがきっかけだって、そう話してくれた。
錬金術の権威であるジャバウォック卿に「実に興味深い論文だった」って言ってもらっちゃった。
それだけでも嬉しいのに、誘われた研究が「オリジナルアリスシードの研究」だなんてね。
嬉しい事が起こりすぎて、びっくりだよ!

もちろんその場で「是非参加させてください!」って、返事をしておいた。
とてつもなく貴重なオリジナルアリスシードに関して、どんな研究ができるんだろう。ワクワクが止まらない!
ジャバウォック卿の元でたくさん勉強させてもらおう。

そういえば、アリスの衣装に詳しい人員も欲しいって話だったから、セイランも誘ったんだよね。
けど、断られちゃった。衣装作りを極めたいって。
ちょっと残念だったけど、それなら仕方ないね。

でも、セイランを誘った時、妙に嬉しそうにしてたな。
セイランも、意外と研究に興味があったのかな?
また今度、詳しく研究の事を話してあげよう!

[2]セイランの日記

556.11.5
昨日、シキが嬉しそうに、「貴重な研究に関われる事になったんだ!」って報告してきたわ。
シキったら、凄くいい笑顔をしてたのよ。
思わずこっちも嬉しくなっちゃうくらいのね。

その時、更に嬉しい事があったの。
なんとアタシまで研究に誘ってきたのよ!
予想もしない不意打ちだったから、驚いたわぁ。
シキは、アタシを同僚にしたいって思うぐらいには認めてくれてるんだって、感激しちゃった。

シキと一緒の職場だなんて素敵!
…って思ったけど、丁重にお断りしておいたわ。
アタシの衣装職人としての道はまだまだ途中だもの。
他の事に手を出せるほどの域には到底達していない。
生粋の職人としてありたいから…ね。

それに…シキとは、会おうと思えば会えるもの♡
会えない時間も少しはあったほうがいいじゃない?
またシキが研究の事を嬉しそうに話してくれるのが楽しみだわ。

[3]ジャバウォック卿の日記

557.3.19
イーストエンド王国に、ある界隈では有名なマナ研究者がいるようだ。
私が扱っている錬金術とは異なる理論を元にしており、眉唾とも言われているが…今はわずかな可能性でも辿りたい。
こちらの接触に驚いていたようだが、私の素性と目的を話すと、意外とすんなり受け入れられた。
ゆくゆくは私の地位をも利用しようという魂胆だろう。
どうでもいい。
そんなものいくらでもくれてやろうではないか。
あの研究が、ようやっと現実味を帯びてきたのだ。
必ず、必ず成功させる。絶対だ。
私の全てである、ブランに誓って。

先日、その組織から連絡があった。
人員を寄越して欲しいとの事。
都合よく昨年雇った者がいる。彼を派遣しよう。
唯一気がかりなのは、彼が「アリスの感情」を尊ぶ者だという事だ。
研究の実態を知れば、反対意見を出すかもしれない。
だが、いくらでも従わせる方法はある。
彼を派遣するよう、手続きを進めておく。

[4]シキからセイランへの手紙

セイランへ

家にいないみたいだったから、手紙を残しておくね。
本当は直に会って言いたかったんだけど…。
実は明日の朝、国外へ出張に行く事になったんだ。
いつ帰れるかとか、目途は立ってないんだよね。
だから、しばらく会えなくなると思う。
ちょっと寂しいけど、手紙とかで連絡するから。

それとさ、一緒に研究に参加しないかって話、よかったらもう一度考えてくれないかな?
特に深い意味は無いんだけどさ。
本当に、よかったらでいいから。
研究所に慣れてきたせいか、最近はジャバウォック卿の指示が厳しくってさ。
なんていうか、その、心細くなっちゃって…。
こんな時にセイランがいてくれたらなー、なんて、最近思うようになって。
考えておいてくれると嬉しいな。

こっちに帰ってこれる時は連絡するね。
それじゃあ、また。

シキより

[5]セイランの日記

557.6.27
もーっ!! シキってば!!
乙女の心をこんなにモヤモヤさせるなんて、罪な男!
出張で国外に行くって手紙を残してから、約3ヵ月…。
一切連絡が無いだなんて! 信じらんない!
手紙くれるって言ってたじゃないのよ!

…って、怒ってはみたものの、実にシキらしいわよね。
ハートランド王国にいた頃でも、寝食を忘れて研究してたわ。
しょっちゅう様子を覗きに行ってたのが懐かしい。
向こうではちゃんとご飯食べてるのかしら?
心配だわぁ…。

心配と言えば……最後にくれた置手紙も気になってるのよね。
妙に気弱な言葉が多かったし、一度断った話を蒸し返すなんて…ちょっとシキらしくなかったわ。
今度会えたら、お断りの返事と一緒に「そんな嫌な職場ならやめちゃえばいいのよ!」って言ってあげましょ。
今度会えたら…ね。いつ会えるのかしら。
もうすぐ七夕なのよね。まるで彦星を待つ織姫の気分!
…でもちょっと待ってよ、アタシとシキは毎日真面目に働いてるのに。だから会えないなんて、まったくもう。

[6]イーストエンド童話「七夕」

イーストエンド童話「七夕」
空のはるか上、星空の世界には織姫と彦星がいました。
織姫は布作りが大得意。
彼女が作る布からは素晴らしい衣装が作れました。
彦星は牛の世話が大得意。
その牛から採れる牛乳で美味しい蜜菓子が作れました。

けれど2人は働き者すぎて、自分の時間も作らず仕事をしていたのです。
それを哀れに思った神様は織姫と彦星を会わせました。
そして、やがて織姫と彦星は恋人同士になりました。
しかし、2人はそのせいで、逢瀬に夢中になり働かなくなってしまいます。
怠け者になってしまった2人を見て神様は怒りました。
そしてなんと、織姫と彦星の間に天の川を作って2人を無理矢理引き離したのです。
織姫と彦星は悲しさのあまり、結局仕事をしようとしません。

神様の「真面目に働けば、年に1度会わせてあげよう」という約束を聞いて2人はまた真面目に働くのでした。

地上に住む人々は織姫と彦星の勤勉さにあやかり、芸事の上達を願う様になったそうです。

[7]シキの日記

557.6.24
この研究所に来てからもう3ヵ月近く経ったな。
研究は順調だし成果も出てる。
何より興味深いものが多くって、充実してると思うんだけど……。

確かに、ジャバウォック卿やこの研究所の人達の理論は不可能じゃないと思ってる。
これが実現したらすごい事だ!
だけど、ここまで犠牲を払うような研究、本当にいいのかな…。
研究には多少の犠牲がつきものかもしれないけど…。
誰にも話せないからずっと心の引っ掛かりが取れない。
セイランへの手紙も、なんだが気が引けちゃって…。

けど、そろそろ連絡するべきだよなぁ。
きっと心配してる。
そういえば、来月に「七夕」っていう、イーストエンド王国では大事な行事があったはず。
それに合わせて、一度ハートランドに帰ろう。
長い間連絡しなかったお詫びに、イーストエンド王国で七夕用の衣装を買って、セイランへ送ろう!
久々に友達に会えるんだって思ったら、ちょっと気が楽になってきた。楽しみだな。

[8]セイランの日記

557.7.7
今日! なんと!
シキがハートランドに帰ってきたのよ!!
やっっっと会えて、顔が見れて、本当に嬉しかったわ!
しかもわざわざ、アタシのアリスのために七夕用の衣装をお土産に買ってきてくれたのよ。
アタシの故郷の行事を覚えてくれてただけでなく、衣装まで…んもう、惚れ直しちゃったじゃない♡

透け感のあるフリルに、キラキラした布地…まるで天の川を見ているような煌めき!
星のモチーフが様々な箇所に使われているのも楽しいわね。姉さんと夜空の星座を探したのを思い出しちゃった。
本当に素敵な衣装だったわ。
さすがシキ、相変わらず優しいんだから。

…その優しさゆえに、今苦しんでるのかしら?
元気が無さそうなのが気になっちゃって。
嫌な職場だからって、簡単に辞めるとは言い出しにくいものね。
「はっきり辞めるって言っちゃえばいいの! その後はアタシが雇ってあげるから」って励ましておいたけど。
これで少しでも、シキの気持ちが楽になるといいんだけどね……。

[9]シキの日記

557.7.7
今日、セイランと久々に会えてよかった。
相変わらず元気そうだったなぁ。
僕に会えた事も、お土産の衣装もすごく喜んでくれた!

あんなに感激してくれて、用意したかいがあったよ。
やっぱり故郷の衣装は特別思い入れがあるんだろうな。
確か、色々な装飾を作って星に願い事をする行事なんだよね。セイランってそういうロマンチックなの好きそう!
衣装にも七夕の装飾とそっくりのアクセサリーがついてて可愛かったな~。

そういえば、あっちで七夕衣装のアリスが空を飛ぶようなポーズをしてたのを見かけて、気になったんだよね。
確か七夕の物語は、星の川で離れ離れになった恋人同士が会いに行くお話だったから…。
星の川を飛んで会いに行くのを表現してるのかも?
飛んで会いに行くなんて、すっごいロマンチックだね。

…そうだよね、大切な人には飛んででも会いに行きたいものだよね。
大事な人に会えないのは、寂しいから…。
だから、ジャバウォック卿も――

[10]セイランからシキへの手紙

シキへ

七夕の時はありがとう♡
お土産の衣装も、会いに来てくれた事も、すっごく嬉しかったわ!
長い事連絡が無かった件は、お土産で帳消しにしてあげちゃう。
でも、疲れた顔してたし、研究が大変なんだろうって言うのは分かるわ。
だからって無理しすぎちゃダメよ?
昔っから研究となると、それ以外見えなくなっちゃうんだから!

…そんなシキが、辞めるかどうか悩んでるんでしょ?
研究に協力してあげる事は出来ないけど、いつだって話相手になるし、帰る場所にだってなってあげるわ。
だから、シキなりの答えが出せる事、願ってるから。

気軽に会えないのは寂しいけど……この世界からいなくなるわけじゃないんだから、いつでも会えるんだしね!
いつだってこっちに帰ってきていいんだから。
元気な顔をアタシにみせてちょうだい。

セイランより♡

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